2013年4月14日日曜日

中国の“双十一”が意味するもの

さて、少し前だが中国では“双十一”と言う言葉がマスコミをにぎわ せた。双、つまり二つの十一である。通常、“十一(放暇)”と書けば、中 国の10月にある国慶節(日本で言う建国記念日)の事をさすが、今回 のものはそれとは違う。

もう気づいていると思うが、二つの十一ということで、11月11 日のことである。ちなみに11月11日は中国では“光棍節”と呼び、独身 者(単身、恋人がいない人も含まれる)のための日である。もちろん休 みでは無く、平日であれば変わりなく仕事がある。何をするわけでもなく 、携帯のショートメッセージに「光棍節快楽!」というメールが届いた りする(最近では中国版Twitterに「光棍節はまた一人で過ごす。」なん て自虐的なツイートが流れるのもこの時期だけ)。

そんな“光棍節”だが、今年は一味違った。と言うのも、中国最大の CtoCサイトである「天猫(旧:タオバオ)」がこの日に限り全製品半額サ ービスを行ったのである。タオバオは中国では知らない人はいないほど 有名どころであり、最近では店で品定めし、タオバオで買うと言うのが流 行っている。そんなタオバオが半額しているのなら一般市民は放って置 くわけが無い。ある人は11日に日付が変わった途端にネットにアクセス し、一日に100件以上買い漁ったとか。

実際にふたを開けてみれば11日のタオバオの売上高は191億元 (日本円で2,500億円)にのぼり、宅配業者は通常の10倍以上の業 務量を捌かなければ行けない状態となった。

後日発売された各新聞紙の1面をかざったのは「“双十一”に忙殺さ れる宅配業者」という記事は言うまでもない。ここでは詳細は書かないが その記事の内容が悲惨だったこと。

あー中国って面白い!

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